

一般的に高性能住宅と呼ばれる住まいは住むご家族にとって快適な生活を送っていただける要素を取り入れたものですが、時に高性能が故に「乾燥状態」を招く場合があります。
特に冬場に引き起こりやすい「過乾燥」はそこに住まうご家族にとって、非常に大きなストレスになることも少なくありません。過乾燥が引き起こす問題点として以下のものが挙げられます。
また、湿度10%の上限に伴い、温度が1~1.5℃変動。
湿度が低くなればなるほど室内温度も下がるため、「乾燥している」と感じた場合、室温も下がっていることから体で感じる温度(体感温度)も低くなります。
これら乾燥状態の一般的な乾燥対策として行なわれるのが「加湿」。日常生活の中で行える加湿の策は、「加湿器」「洗濯物を部屋干し」「観葉植物を置く」など幾つかありますが、これらは全て人の手によって施される策です。
このほか、梅雨時期のジメジメや夏の暑さに含まれる「多湿」も冬の乾燥と同様に、「除湿機」で対策される方も少なくないと思いますが、実際問題、温度調整とは異なり湿度のコントロールは難しく「過加湿」へと繋がる場合もあり、その結果として住宅に大きな影響を与えることはあまり知られていないケースではないでしょうか?
また、ご家族の人数やライフスタイルの変化により、1台が複数台に・・・と加湿器の台数が増えるケースもあり、1日に数度の給水作業やメンテナンスにかかる時間も台数分です。
暖かくて家族が笑顔になれる家に住みたい-そう願って建てたはずの家は、住まう人の努力によって成り立つ空間でした。
適切な湿度を保つことができれば、同じ温度でも「より涼しく、より暖かく」感じる体感温度に優れた家が可能です。必要以上に温度を調節しなくとも快適な空間を保てることで冷房が苦手な方と暑さを感じやすい方が無理なく同じ空間で過ごすことができるほか、結果として省エネにもつながります。